ラオスのラオ子。

美味しいものと音楽で、Memento Moriな毎日を。青年海外協力隊2018年度3次隊コミュニティ開発隊員の活動記録兼ラオス情報。

視察②その2 Maed郡シン生産者グループ

さばいでぃー!

こんにちは!ラオスのラオ子です。

今日は、前回書いたこちらの記事の続きです!出張1日目(5月28日)はビエンチャン県いちの田舎だと言われているMaed郡(ラオ語ではແມດ郡と書きます)産業商業課を訪問、2日目(5月29日)はMaed郡のシン生産グループの視察に行ってきました。

 

 

Maed郡へのアクセス

Vientiane県Maed郡へは、今回はレンタカーを借りて行きました。首都からロットゥーが走っているようです・・・が、道中かなりの危険が伴うため、おすすめしません。

ちょうどMaed郡に滞在中に大使館から頂いた注意喚起のメールに「雨季は危険が伴うため陸路移動を避けてください」と書かれていたのですが、まさにその地域です。

 

こちらバンビエン郡内にある大きなセメント工場のひとつ。バンビエンから更に北上していく道までずっと、中国が現在建設している鉄道のすぐ近くなので、道幅に合っていないトラックがばんばん通ります。危ない!!!とひやひやしながら山を越えていきます。

 

私の任地ビエンカムから3時間ほど走りバンビエンでいったん休憩。切り立つ山々が「The ラオス」って感じがして胸が躍ります。

 

川沿いのこんな長閑な景色の中、お昼を頂きました。お昼に食べたのは、カウンターパートが持ってきてくれた、自分の家で育てたもち米のカオニャオと、お店で頼んだ卵焼き、焼き魚、豚肉などなど。これから更にハードになる長旅に向けてしっかりお腹を膨らませます。(後部座席でうとうとするだけですが・・・・。)

 

バンビエンからさらに北へ向かい、ノーン郡というところから目的地のMaed郡へは、未舗装の道のりを約50キロ。木の橋を越え、大きな水たまりを越えて、ひたすら南下します。

 

切り立つ山々に、「ビエンチャン県で一番の田舎よ!」と言われていた意味が徐々に分かってきました。

 

電波もなければ、舗装された道も商店も店も無い道を、ただひたすら真っ直ぐに進んでいくこと3時間。ようやくMaed郡に到着しました。

 

ゲストハウスに着いたのが16時ごろだったので、その日は郡の産業商業局の局長に挨拶し、少しお話を伺うことに。

 

場所が場所なだけに産業や観光業からの税収は無いに等しく、手工芸も織物のみ、というのがMaed郡の現状のようでした。

 

Maed郡での食事

その日の晩は郡の販売促進課の方と一緒に夕飯を頂きました。「ベー」の肉が美味しいお店につれて行ってくれました。

 

これは「ベー」の「ピア」です。これに「ベー」をディップしていただきます。

 

そしてこちらが「ベー」。

 

「ベー」はラオ語で山羊、そして「ピア」は胆汁のことを言います。つまり、最初の深緑色のスープは、山羊の胆汁を使ったつけ汁・・・。腸内に残っていた胆汁まで食材に!最初に牛のピアを食べるときはさすがに抵抗がありましたが、2回、3回と場数を踏んで(?)いくにつれ、抵抗というものも徐々に無くなっていきます。慣れってすごい!

 

外国人観光客向けのホテルというものはもちろん無いので、この日のお宿は平屋建てのゲストハウス。電力はかなり不安定でしたが、停電・断水なく過ごせました。

 

Napho村シン生産グループ

さて、2日目はいよいよNapho村のシン生産グループの視察です。泊まったゲストハウスから1キロほどの場所まで歩いていくとグループをとりまとめている方の家があるのですが、そこにたどり着くまでにも機織り機が置いてある家庭がありました。

 

これはラオスの巻きスカート「シン」の「裾」になる部分で、「ティンシン」と呼ばれています。暖色でまとまっていてとっても私好み・・・。

 

この小道を抜けた先にシンの生産グループの作業場があります。切り取りたい景色が多すぎる・・・。

 

こちらが、Napho村の生産者さんたちが機織りをしている作業場。ご覧の通り自然に囲まれています。鶏があちこちで鳴いていたり、子どもたちの声が聴こえたり。そして作業場からは「トントン」と布を織る音が聴こえたり。耳に優しい世界。

 

中に入るとお母さんがた3人が撒きスカートの本体部分「プンシン」を織っている最中でした。

 

裏面なのが残念ですが、ご覧ください、この細かな仕事。

 

何度見ても、何をしているのかさっぱりわかりません。私と同期隊員も1往復だけ織りを体験させてもらいましたが、経糸を分けるための板の重いこと!緯糸を1往復させるたびに、この板の場所を変えるのですが、前かがみでやるにはかなり重労働。軽々やっているように見えて、機織りは集中力と共に体力も要する作業だということを、身をもって学びました。

 

養蚕しているところが見たいとお願いしましたが、村の中心部ではなくもっともっと田舎のほうで育てているから連れていけないとのこと。カンボジアのIKTTでも、香水や香りのきつい柔軟剤を使っていないかの確認が事前にありましたが、「音」も蚕にとってはストレスになるので、できるだけ田舎のほうで育てるんだそうです。蚕さん、とってもデリケート。

 

これがNapho村で養蚕して紡がれている糸を自然の色で染めたもの。自然の色で染めると、こんなにも自然な色になる。 日本で暮らしていて、どれだけこんな自然な色の布に触れる機会があったかなと、ふと考えました。

 

織り手さんたちはみんな子どもを立派に育て上げたお母さん世代。

 

この技術と伝統を次に繋ぐには。そのために自分には何ができるか。

 

2年の間に答えが出る気がしない・・・。

 

金糸は中国からの輸入だそうですが、こちらは認証要件を満たしたODOP商品たち。

 

あまりの美しさに、つい1枚・・・買ってしまいました。パービヤン(スカーフ)もセットで欲しかったけど、べらぼうに高い。(といっても、首都で買うよりもかなりお得に買える。)

 

首都に持っていく布たちも見せてもらいました。魚をモチーフにしたビエンチャン県のシンボルマークが織り込まれた美しい布たち。同期隊員はこちらでめちゃめちゃ素敵な布に出会い、お持ち帰りされました。

 

この日実施できたこと

・Maed郡産業商業局の局長への挨拶

・Napho村シン生産グループ視察およびグループ長へのアンケート実施

 

局長とのお話やアンケートの内容は、生産グループでヒアリングした内容も含めてこれからまとめていきます。

 

そしてバンビエンへ

視察が終わったあとは、村の近くのフォー屋さんで軽く昼食をとり、バンビエンへ!

50キロ以上の未舗装の道をとんぼ返り。途中ぬかるみにはまって抜けられなくなるという絵に描いたようなハプニングを経て、野を越え山越え、ついでにこんな川も越えて向かいます!強いぞランクル!さすがだトヨタ!!!

 

にしても、確かにこれ、雨季になったら危ないわ。大使館情報、命を守るためにしっかり読もう・・・。

 

 

その3に続く。